2022.11.7
【再生したコト】 属人化したタスクをマニュアル化し、社員の定着率が向上 GRACEとの二人三脚の歩みが双方に成長を促した
輸入車の修理や鈑金、車検整備・販売において、その細やかな仕事ぶりと丁寧な接客で県外にも多くのファンを抱えるデポスト株式会社(以下、デポスト)。売上、企業規模ともに堅調に推移している同社ですが、以前は小寺治樹社長が一人でフロント業務他を担うなど、好調な売上に対して、企業規模を拡大できないという悩みを抱えていました。スケールするにはどうすれば良いのか。GRACEのカーリユース事業部ともに悩み、歩んできた道のりをご紹介します。
オールマイティな社長ゆえに陥った”ワンマン経営”
横浜市で輸入車の修理や鈑金、車検整備・販売を行うデポスト。創業以降、お客様の満足のために手間暇を惜しまず、アフターケアも手厚いとあって、着実に信頼とリピーターを増やしておりました。その後、マーケットを拡大するべく、GRACEのビジネスコンサルティング事業部(旧・プラットフォーム事業部)とWeb集客を開始。もともと技術力が確かであったこと、社長のWebのノウハウに対する飲み込みが早かったことなども相まって、会社の売上が順調に推移。この頃には、年商は1億円を越えていました。
一方で企業規模をさらに拡大するにあたって、デポストには超えなくてはならない課題がありました。それが人員不足の解消です。GRACEと連携を取り始めた当時の社員は社長1名。電話での受け付けから車の引き取り、納車まで、すべての業務を小寺社長が担っていたのです。職人的な腕前とあわせて、Webのノウハウ、さらには卓越したフロント業務に至るまで、すべてを高い次元で実現できるがために、逆に究極の属人化、文字通りの”ワンマン経営”に陥っていたのです。
そこで、改めてGRACEに現状を相談。GRACEが出した結論は、デポストへ当時のカーリユース事業部の2名の社員を出向することでした。一連の流れをタスクごとに分けて、それぞれの専門家を配置するよりも、すべての業務に精通する、小寺社長の意図を汲み取り、コミュニケーションを円滑に図れるカーリユース事業部の人間のほうが最適だと判断してのことでした。
マニュアルの作成、徹底したOJTで社員の定着率が向上
出向したカーリユース事業部の2名はデポストの現状の仕事内容をまずは理解し、それらを明確にした各業務のマニュアルを作成。ドラフト版が出来上がると小寺社長と細かなニュアンスまで修正を繰り返し、デポストのオリジナルマニュアルを完成させました。このマニュアルを入社したスタッフにOJTで「分かる」ではなく「理解できる」まで徹底的に寄り添って、内容を落とし込んだそうです。
デポストに出向した現・ビジネスコンサルティング事業部 営業第2課のマネージャーである日浦は当時を振り返り「一連のタスクについて私達が改善案を投げかけるつもりで出向しましたが、一つひとつの業務に対するクオリティが高く、お客様への一言をとってもゴールを見据えた合理的なチョイスをされていた。逆に、私達がその場で学び、その後に活かしていることも多い」と語ります。だからこそ、小寺社長にしかできなかった一連のタスクを、1〜2年間かけてマニュアル化、具現化し、各タスクに「なぜ、そうすべきか」を明確に記載したことで、社員らの理解度が高まり、同時に定着率も向上していったそうです。
これまで”来た仕事”を全力で応えることで信頼を高めていったデポストですが、社員が増えたことで、自社の現状や市場を見渡す余裕が生まれたほか、無駄を排除し、強みに注力する強い会社に生まれ変わったというデポスト。今後の同社の発展に期待感は高まるばかりです。
<お客様情報>
会社名
デポスト株式会社
住所
〒224-0025 神奈川県横浜市都筑区早渕3-32-22
事業内容
輸入車の修理板金、車検整備・販売、国産車を含む板金塗装
Webサイト
http://depost.jp/abouts/