代表インタビュー
Interview
- 株式会社GRACE 代表取締役 社長
- 沢村 優太
あらゆるモノ・コト・ヒトにはより良く進化する底力がある。
光の当て方を変えて輝かせる“再生啓発企業”として歩んでいく。
これまでも、これからも。
関わる多くの人間を、
「笑顔」にしていく。
10周年という節目に
「再生啓発企業」になることを決意
2012年に立ち上げたGRACEも多くの関係者の方のご尽力により、10周年を迎えることとなりました。これから続く私達の長い道のりを考えれば、まだ歩み始めたばかりではあるのですが、10周年という節目にあたって、新たに“あらゆるモノ・コト・ヒトには、より良く進化する底力が宿っていると信じ、それらを愛とアイディアで再生する『再生啓発企業』となる”ことを企業理念に掲げさせていただきました。
リユースからWebコンサルティング、フードなどこれまで多岐にわたる事業を展開してきた私達ですが、いずれの事業も「再び」とか「やり直す」など再生を意味する英語の接頭辞「Re」が当てはまりました。一部、節操なく事業を拡大しているなどの揶揄もいただいておりましたが、しっかりテーマがあったんだなと10年を経て、私達自身、気づきもありました(笑)
企業理念を刷新するにあたって、改めて各事業の成り立ちなどを振り返ってみたのですが、例えば、現在、GRACEで展開している自動車修理工場の運営はWebコンサルティングのお客様からのご相談がきっかけで生まれたもの。カフェ業態「UNI COFFEE ROASTERY」も貧困にあえぐミャンマーのコーヒー農園とその生産者とのコネクションを持つ社員を通じて始めたもので、いずれも課題や相談に真正面から向き合い、「光のあたっていないポジティブな要素は何か」を探し出し、それを踏まえて「私達に何ができるか」という思いを煮詰めてスタートした事業です。
つまり、10年間でGRACEが育んできたいずれの事業も業種・業態はバラバラですが、失敗してしまったもの、日の目を浴びないものを「もっと良くなるはず」と信じて、リブランディングした再生啓発事業だったわけです。ですから、これまで私達が漠然と共有してきた想いを具現化したものが企業理念であり、これからの10年も基本的に事業の根幹の部分は変わりません。引き続き、再生啓発事業を通じて関わる多くの人を「笑顔」にしてまいります。
私達を育んでくれた横浜市を
リブランディングして、
世界へ発信する。
横浜市で「サーキュラーエコノミー」を実現する
引き続き、GRACEに関わるすべての人が「笑顔」になるための再生啓発事業を進めてまいりますが、今後はその対象のひとつとして、これまでよりも大きなクライアントも対象にしていこうと考えています。それが横浜市です。
私を含め、横浜育ちが多いGRACEの横浜市に対する愛情は深く、大きく、そして自負心も強いです。私が生まれた頃の横浜といえば、独自の流行と文化を発信し、東京各所にも引けを取らない魅力があり、横浜で生活していることに羨望の眼差しを向けられていました。しかし、現在では幾分、その印象も薄れてきている気がします。
横浜市は、370万人強が暮らす日本最大の都市であり、企業誘致や文化施設の立地に伴う再開発が進む一方で、豊かな自然環境も共存する、依然として魅力的なエリアです。先人たちが切り開いてきたこの最高のコンテンツを、今度は若手の私達が柔軟な発想力をもって再興していきたいと思っています。当然、私達だけでは達成できないことも多いため、今後は産学などとの連携を積極的に図り、新たな産業やビジネスを創出することで横浜市の発展に寄与してまいります。
横浜市の発展に寄与する。そのためのGRACEの初手が、横浜国立大学との共同研究契約書の締結であり、1990年代前後に流行の発信地として一世を風靡した新山下のレストラン「Tycoon」跡地につくった「Re : Journal(リジャーナル)」のオープン、そして、現在、進めている横浜市での「サーキュラーエコノミー」の実現なのです。“イケてる”横浜市を取り戻し、全国、そして世界へ発信していくこと。これから先10年でGRACEがその船頭となって実現してまいります。
才能豊かな仲間たちの想いを
具体的な形にして、
支援していきたい。
500名の仲間たちの個性を埋もれさせない
たった2人で始めたGRACEも、10年の歳月で現在は500名もの仲間たちに恵まれました。
創業間もない頃はリファラル中心で、99%男性スタッフで占められていた社内が、今では女性スタッフの比率が男性を上回る勢いとなり、神奈川県外から仲間になってくれた方、そして外国籍の方も多く在籍します。
いずれも個性豊かで、仕事に真摯に取り組む仲間たちに恵まれたことは幸運以外の何物でもありません。根っからの現場好きである私が新店や新サービスに、一スタッフとして参加した際は、一緒に働いている仲間達が、肩書に関係なく私にも的確な指示を出してくれます。そんな仲間たちを心強く思いますし、そのやり取りが何よりも楽しいです。
500名の個性を決して埋もれさせず、可能性を見出し、才能を伸ばしていくこと。GRACEの新たな10年では、こういった点も大切にしていきたいと思います。具体的に言えば、年齢や経歴を問わず「これをやりたい」という意思を最大限、尊重し、信頼して、その背中を押すこと。アイディアの種を事業体として育て、ゆくゆくはビジネスとして成立させる。一人ひとりが経営者の視点で、責任感と緊張感を持って、大きな成功体験を得られる充実した毎日を過ごせるよう、支援していきたいです。
同時に、これまで機会に恵まれなかったり、失敗によって日の目を浴びていない人、自信を失った人でも誰もがリセット、リスタートができる受け皿でありたいとも考えています。
(2022年11月15日 GRACE社内にて)
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